JavaScript で TypeScript 型定義ファイルに基づくインテリセンス(Visual Studio 2017)
Visual Studio 2017 では、TypeScript を使用しなくても、JavaScript だけを書いていても、 自動で該当する TypeScript 型定義ファイルを取得し、TypeScript のようにインテリセンスを表示します。
参照:Visual Studio 2017 RC で JavaScript 開発がより生産的に – Visual Studio 日本チーム Blog
以下の図のように、TypeScript ファイルや .tsconfig ファイルが無い、ただの JavaScript ファイルを配置したプロジェクトを用意します。 そして、jQuery ライブラリを追加します。
site.js にて、「$.a」とタイプすると、jQuery の .d.ts を参照したインテリセンスが表示されます。
メソッドのところで F12 を押すと、型定義ファイルに移動し、表示します。
型定義ファイルは、%LOCALAPPDATA%\Microsoft\TypeScript
に格納されており、私の環境ではC:\Users\hoge\AppData\Local\Microsoft\TypeScript\node_modules\@types
なので、そこを開くと、ちゃんと実ファイルがあります。
例えば、プロジェクト内に新たに「d3.min.js」(グラフのライブラリ)を追加したとすると、
先のフォルダには、このように型定義ファイルが取得されています。
もちろん(?)、型定義ファイルとは違う書き方をしても、エラーが表示されたりはしません(通常の JavaScript ファイルでの開発と同じ挙動)。 フォルダを削除しても、Visual Studio でプロジェクトを開くと再度取得されていました。
JSDoc の強化もされており、JavaScript だけの開発においても、TypeScript のような補助が得られます。